個別支援級にしようと決めた理由
息子は知的な遅れがありますが、読み書きや1桁くらいの足し算は入学前に出来ていました。ですが、先生の話を理解したり、40人近いクラスの中で周りに合わせて過ごすという事は難しいと思いました。先生の目の届きやすい環境で、息子に合った指導をしてくれる個別支援級でできる事が増えた方がよいと思いました。
保育園ではクラスの子との成長があまりにも違い過すぎて、息子のできない事ばかりに目がいってしまうし、私自身クラスの中で勝手に孤独を感じて落ち込む事が多かったです。
もちろん息子の事を考えて決めた個別支援級への進学ですが、私自身も息子が通常級に通うよりも個別支援級に通う方が気持ちが楽になるのではと思っていました。
個別支援級に通うには春頃から準備が必要
小学校入学前の秋頃に、就学時健康診断がありいよいよ来年は1年生か~と入学を心待ちにされる方も多いかと思いますが、個別支援級に通う場合は春頃から準備が始まります。
春頃 説明会に参加
息子の年には、春頃に区の大き目のホールで集団での説明会がありました。ここで発達障害などの障害を持つお子さんの就学先についての説明や手続きの流れの説明を受けます。
ほとんどの場合、親御さんの意思が尊重されるようですが、個別支援級に通うためには『特別支援教育総合センター』略して『特総センター』での判断が必要になります。療育のSWさんとの話や説明会で当たり前のように略して出てくるワードです。
とくそうセンターと聞いた時、なんだか警察の捜査する所みたいだなと思いました。響きがかっこいい!
通学予定の小学校の校長先生と面談
通学するの小学校を調べ校長先生に面談のお願いをします。校長先生に個別支援級に通いたいという旨を伝えます。
学校によって違うかもしれませんが、子どもは同席する必要はなく親だけで面談を受けました。その際に、個別支援級の様子を見学させてくれたりしました。
電話で面談のお願いをしましたが、スムーズに日程調整をしてくれました。
面談後『特総センター』に提出書類を送付するのですが、期日があるため学校や校長の予定も考慮し余裕を持って連絡をした方が良いですね。
期日までに特総センターに書類を送付する
面談が終わったら、あとは特総センターに送る書類の準備です。子供の生まれた時からの状況や療育の記録など細かな書類を記入します。
息子の育成歴みたな書類…発達障害がわかってからすごい書いている気がする…
去年の事も忘れていたりするので、母子手帳の記録ってすごく大事だなと思います
書類の中に、校長と面談をしたかどうか記載する欄があるので忘れずに記載します。期日までに書類を送付します。特総センターから、面談日の日時のお知らせが届きます。
前年までは、校長面談は書類提出前ではなかったようです。毎年やり方などは変わると思うのであくまで参考程度にお読み頂き、その年の説明に沿って手続きしてくださいね(^^)
特総センターでの面談
面談は8月の暑い日でした。横浜市は保土ヶ谷区にあります。住んでいる地域によっては遠いです。
我が家はレンタカーで向かいました。すごい坂の上にあり道も狭かった記憶があります。住んでいる所によっては1日がかりになってしまうかも…。
特総センターでは、途中から親と子供は別々の部屋でそれぞれ面談などをしました。親は個室で担当の方と面談、子供は別の部屋で他の子供達と一緒に学校ごっこみたいな体験をしたそうです。
子供は当日、発達検査を受けるのですが、息子は数か月前に療育センターで発達検査を受けていたのでその結果の提出で大丈夫でした。
他で受けた検査データがある場合は、そのデータが使えるか事前に確認しておくのもよいかもしれません。当日面談だけで済むので、検査時間の短縮になります。
面談と息子の学校ごっこ終了後、担当の方から『個別支援級に在籍という事で進めましょう』と話がありました。
『息子さんは通常級でも大丈夫じゃないですか?』と言われるんじゃないかと少し期待していた自分に気付きました。やっぱり普通級は難しいんだな…。個別支援級と決めていたのに少しショックを受ける自分がいました。
『息子さんはとてもニコニコしているから、みんなから好かれると思いますよ。学校生活楽しくすごせますよ』
最後にそう言って締めくくってくれた担当の方にとても救われました。
その後、入学まで…
特総センターでの面談後、個別支援級決定通知書!!みたいなものが届いたりはしません。
通常通り、就学時健康診断のお知らせが届いて、通常級に通う子と同じように健診に参加します。子供は数人づつ先生と健診を回るので、受付で『個別支援級に通います』と先生に伝えたりしました。
息子は個別支援級に通えるんだよね…と少し不安に思っていた頃。小学校の個別支援級の先生から体験入学の連絡があり、個別支援級のクラスで1時間程、授業に参加させてもらいました。
入学式前日には、教室や入学式の準備がされた体育館を見学させてくれました。
当日急に参加すると不安に感じてしまう事があるので、事前に見せてくれるのはとてもありがたく思いました。入学式当日の流れを写真やイラストでまとめた冊子も準備してくださり、絵本感覚で自宅で息子と明日の予行練習ができました。
当日は、昨日予行練習ができたのでスムーズに行動する事ができたよ!
個別支援級に在籍しても、交流級という形で通常級のクラスにも籍があります。息子の学校では下駄箱も2か所用意してくれています。入学式は、交流級に交じって出席しましたが、個別級の先生が近くに付き添ってくれフォローしてくれていました。予行練習の効果もあり、特に問題なく入学式を終える事ができました。私も主人も保護者席から安心して見守る事ができました。
個別支援級に入学後の様子
私は、通常級では周りに合わせる事が必要だけど個別支援級では個々のペースでできる事を増やすというイメージで息子を個別支援級に通わせたいと思いました。
劣等感などで将来的に家に引きこもってしまうのではなく、なんでもよいから社会との関りをもって暮らせるようになったらよいなと考えています。だから、学校が嫌で行きたくないと言ったら学校に代わる場所を探して、家族以外との関りを持っていてほしいと思っています。
幸いな事に周りの環境にも恵まれて、現在3年生の息子は毎日元気に登校しています。普通級にも籍があるので、朝の会や帰りの会は普通級にも参加しています。
教科によって、参加できるものは交流級の授業を受けられます。この教科は交流級で受けたい!など希望があるか聞き取りが定期的にありますよ。通常級ではそれができないので、個別級のメリットかなと思います。
同じ学年の子と息子は、たまたま同じ学年というだけで中身はまったく違うな~と思っています。
息子のペースにあった指導をしてもらえる個別支援級は息子にとってはとてもよい選択だったと思います。
勉強に関しては、国語は苦手ですが、算数は得意です。国語はゆっくり息子のペースで教えてもらえるし、算数は普通級より先をやっていたりします。少人数なので、わからない所がそのままになったりせず、苦手のところにも先生が気付いてくれやすいので勉強面でも良い点は多いかなと思います。宿題も苦手な項目を中心に出してくれたりします。
保育園では普通の子たちに交じって活動していたので息子のおかしな行動が目立って目立って、息子のマイナスな部分ばかりが気になっていましたが、個別支援級に在籍してからは、成長した部分や、できるようになった事などプラスの部分に気付けるようになりました。
落ち着いてみていられなかった運動会もゆったりした気持ちで見れました。
最後に…
知的な遅れがない場合は特にどちらにするか悩む方も多い方と思います。
個別支援級で入学したら卒業まで個別支援級というわけではなく、途中から普通級に移る子もいますし、逆もあります。どちらにせよ、お子さんが過ごしやすい環境で過ごせる事が一番大切なのかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました☺
こんにちは!
息子は現在市立小学校の個別支援級に在籍しています。
個別支援級に通う事を決めてから、実際に通ってみて思った事などをまとめてみました。