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いつも指しゃぶりをしている息子
息子は常に指しゃぶりをしていました。何か触っている事で安心するのか、右手は指しゃぶりをして、左手は服をまくって服の内側の脇下あたりについているタグを触わるというのが定番のポーズでした。
親指には吸いだこができるし、なんだかにおいも気になるし…。保育園ではお友達と手をつないだりするから汚いと思われてしまうんじゃないかと心配でした。
指しゃぶりをしていた息子を見て、知らない方から『母乳だった?ミルクだと寂しくて指しゃぶりしちゃうのよね』と突然言われた事もありました。今なら聞き流せる事ですが、『私の愛情が足りなくて指しゃぶりしてるのかな?』と落ち込みました。
言葉の遅れの心配や、指しゃぶり…。愛情が足りないのか、私の育て方がいけないのかとすごく悩みました。とてもつらかったです…。
指しゃぶりは発達障害がある・ないに限らずしてしまう子もいると思います。妹も指しゃぶりをしていました。
妹ちゃん。指をしゃぶっていると指にたこさんができちゃうよ~
たこさん嫌だから指しゃぶりやめる~
娘はとてもおしゃべりです。言葉の理解も問題ないようです。2歳頃になんとなくした会話がきっかけで、パタッと指しゃぶりをしなくなりました。
言葉の理解がきちんとできると、本人も意識してやめる事ができるのかもしれませんが、息子のように言葉でのコミュニケーションが苦手な場合、うまく伝える事が難しいので本人が指しゃぶりをやめるという意識ができないのが難しい所なのかなと思います。
・臭いが気になる
・吸いだこが出来る
・お友達との手繋ぎが申し訳ない
・指しゃぶりによって前歯が出てきてしまうことがある
様子を見るかやめさせるべきか…
自然にやめるのを待つか、無理やりやめさせるべきか。とっても悩みました。
『いつかはやめるから様子をみましょう』と言われるとその場ではホッとするけど、そのいつかっていつなんだ…??と不安になりました。大人になってもやめられなかったら?
指しゃぶりをする事は、手が常に不衛生という事です。将来の事を考えるとやはり1日も早くやめさせたいというのが私の本音でした。
とにかくネットで調べて、できそうな事から試してみる事にしました。
指しゃぶり防止用のクリームを買ってみる
試しやすい定番商品ですね。舐めても大丈夫なクリームでとっても苦い味がします。
ネット通販などでも気軽に購入できますし、値段も手ごろで試しやすいです。指に塗っておくと舐めると苦いので次第になめなくなるというもの。
初めは効果がありましたが…なんと息子は指を拭いて指しゃぶりを始めました。
『えいたろう…賢いじゃん…そんなに指しゃぶりしたいのかい…』
息子には効果がありませんでした。
絆創膏を貼ってみる
次は、絆創膏を親指に貼ってみました。絆創膏を貼る事で舐めにくくする効果があります。
こちらも初めは効果がありましたが、絆創膏を取って指しゃぶりしていました…。
失敗続きでしたが、療育の先生も色々試してくれました
手を置く位置を決めてみる
療育の先生からは、工作とか体操とか何かをする時に指しゃぶりをしていることが少なく、リラックスしてる時に指しゃぶりをしていることが多いのではないかと教えてくれました。
まずは少しづつ指しゃぶりをしない時間を増やす事を目的に、手のイラストを描いたプリントを用意して机に置きました。
『先生の話を聞く時は、手をここにおいてね』と説明を繰り返して、手を口元ではなくプリントの上に置く練習をしてみました。
こちらも声掛けするとできるんですが、自然と手は口元に…。なかなか定着できませんでした。
イラストで伝える
視覚優位な息子なので、指しゃぶりをしているイラストの上に大きく×をかいて『指しゃぶりはしないよ~』と声掛けしたりしました。
息子が指しゃぶりしている人を見たら、やめようと思ったりしないかな?と私が指しゃぶりをしてみせたりもしました(笑)その場ではすっと指しゃぶりをやめるんですけどね…。やはり癖になっているからか、気付くとまた指しゃぶりしてしまうんですよね。
なかなか息子に合った良い方法は見つけられませんでした。根気強く、指しゃぶりはやめないといけないという話を続け、『小学校までにやめられるといいね~』と声掛けしながら様子を見る事にしました。
えいたろうがんばれ~!!
小学校に入学してもやめられなかった指しゃぶり
保育園から小学校入学、環境が変わったことで指しゃぶりも収まればいいなと少し期待をしていたのですが…やはりそんなにうまくいかないですね。指しゃぶりは続いていました。
息子の親指のすいだこはとっても立派に成長していました。
息子は個別支援級に通っているのですが、担任の先生や放課後デイサービスの先生などにも指しゃぶりをやめさせたいが、なかなかやめられない事を伝えました。
周りにも相談する事で、良い情報があれば得やすくなると思いました。
指しゃぶりはやめさせるための良い方法ってあまりないのかもしれないと感じましたが、私自身も引き続き息子に声掛けをしたり注意をしたりしていました。
コロナのためマスク生活。衛生面も指摘され
息子が2年生の時、コロナの為、マスク生活になりました。
冬休み前の面談で、先生から
『マスクをずらして指しゃぶりをしている事があるし、やはりコロナ禍で指しゃぶりは衛生的にもよくないので…。指しゃぶりしているのが気になります』と話がありました。
先生のおっしゃる通り。
私もそう思ってます。でも、どうやったら息子が指しゃぶりをやめるか色々やってるけどわからないんです…(涙)だれか教えて
これはもう気長にやめる事を待ってちゃ駄目なのかも!!
ネットで再度調べてみると、ドクターサムというメーカーの指しゃぶり矯正器というものを発見しました。
シリコン製で指に装着するタイプのものです。こちらは2サイズあり、🅂が1~3歳・🅻が4~7歳とありました。息子の年齢的に最後のチャンスかも!と思い(これ以上大きくなったら矯正器もつかえない!!)すぐに購入しました。最後の頼みの綱くらいの気持ちでした。
ドクターサムの指しゃぶり矯正器を試す
こちらの矯正器は、2週間程付けていると効果がある事が多いそうなので、ちょうど冬休み中だったので、冬休み明けには指しゃぶりを辞められるかも!と期待をして、息子はほとんど1日矯正器をつけて過ごしました。
シリコン製なので、つけて外出しても目立たないですし、柔らかい素材なので手の痛みや動きにくさも大丈夫そうでした。
確かに指しゃぶりは劇的に減りました。いままで試した中で一番効果があったように思います。(今まで試した中では値段が4000円前後しますので、少し購入を悩みますが…)
汚れが気になったら軽く水洗いしていました。
指しゃぶりが減ったタイミングで…
矯正器と本人の頑張りのおかげで、10だった指しゃぶりは1くらいまでに減っていました。1に減っただけでも良いのかもしれませんが、将来的な事を考えると0にしたかったので、息子とゆっくり話をする時間を取りました。
指しゃぶり=汚い(指によだれがつくし匂いがする)という事に内容を絞って話をしました。
指しゃぶりをするとよだれがついて指が汚いよ。みんなそんな手で触られたくないし、ママはえいたろうが他の人から汚いって思われるのがすごく嫌だよ。指しゃぶりを辞める事が出来るのはママにはできなくて、えいたろうにしかできないから頑張って辞めるように意識してみよう
今日は指しゃぶりしなかったよ!
今日は指しゃぶりしちゃった・・・・
翌日から学校から帰ると、私に指を見せながら自己申告してくるようになりました。
褒められるのが大好きなので指しゃぶりをしなかった日は、すごいじゃん!と大げさに褒めたり、してしまった日は、え~と大げさに落ち込んだふりをしてみたりしました。
指しゃぶりをしてしまっても、それを意識して過ごせているのは良い事だなと思っていると、1週間程で全く指しゃぶりをしなくなり、次第に自己申告もなくなっていきました。
えいたろう!頑張ったね
最後に思った事のまとめ
指しゃぶりについては、ある程度大きくなってしまっていたら周りがどんなに頑張ってやめさせようとしても、本人の意思が一番重要なのかなと思いました。
発達障害や知的な遅れがあると、本人がその意思を持つ事が難しいように思います。そして無理やりやめさせる事もできないので難しいですよね。
ある日ピタリとやめた子もいれば、まだやめられない子もいると思います。息子はやめる事が出来ましたが、今も続いていたらどうしていたのかなとふと思う事があります。
子供の問題行動はどうしても親が悩みを負担しないといけないので精神的にもつらい事がありますが、そういった時は1人で抱えこまず誰かに相談するのも一つの手だと思いますし、子供のためにもなると思います。
視覚優位の子は、絵本なども探してみるとあるみたいなのでそういった方法も効果があるかもしれないですね。
指しゃぶりと同時に爪噛みもしなくなった息子。3年ぶりくらいに伸びた爪を切ってあげました。すいだこもほとんどなくなりましたよ。
最後までお読み頂きありがとうございました☺
こんにちは!
今回はなかなかやめる事の出来なかった息子の指しゃぶりがやめれるようになるまでに試した事をまとめました。指しゃぶりが習慣化してなかなかやめられないお子さんのいる方の参考になれば幸いです